第30回東京網走会が開催されました!
  第30回東京網走会が終了しました(式次第)

 1019日、新宿京王プラザホテルで第30回東京網走会総会が開催された。
今年は創設30回目の記念すべき東京網走会で、穏やかな秋晴れに恵まれ、来賓を含め約120名が出席した。



  総会は大西副事務局長の司会で始まり、まず志村会長が開会の挨拶、第30回目まで無事に開催できたのは、丹羽初代会長、林2代目会長の献身的な尽力によるものだと、謝意を述べたあと、7月に逝去した安藤哲郎前網走市長を偲ぶ話にも触れた。
 続いて、30回記念アトラクション紹介とふるさと納税のお願い、一年間の会計決算、新年度予算などについて報告し、拍手で承認を得た。

 司会が代わり、中西幹事が来賓を紹介、網走から大場市長を含め5名、民主党の松木兼公衆議院議員、各地のふるさと会から出席者19名を拍手で歓迎した。
 自民党の武部勤衆議院議員からは、「志村会長をはじめ東京網走会の益々の発展を祈る」という祝電が届き紹介された。



 来賓を代表して、大場網走市長が挨拶、30回記念の祝辞と東京網走会に物心両面に渡る謝意を述べたあと、網走の主な出来事について以下のように報告した。

1)人口の減少が顕著で、今年の4月から4万人を割り込む。高齢化が進み、北海道の35市のうち14市が過疎地域になっているが、網走市は、市財政の持続可能のめどが立ち平穏無事である。

2)農業、漁業、観光は厳しく、天候不順の為、農業は1割減、漁業の漁獲量も一割減。観光が特に厳しく、ガソリンの高騰、経済不況による旅行控えなどにより、道東は遠く、航空運賃の割高感のせいで入込数・宿泊数の歯止めは掛けられず、前年を20%以上下回る状況となった。しかし、中国の映画ロケがあり、その映画での風景の美しさが評判になり、中国からの観光客が増加。外国人観光客へのプロモーションにこれからも尽力する。

3)新しい産業を構築し、雇用の場を拡げようと様々な、商品化を試みる。(株)東京農大バイオインダストリー、東京農業大学、市内企業及び網走市で構成する「あばしり元気再生エミュープロジェクト」では、エミューの商品化と生産拡大に向けて試験と調査に取り組んでいる。エミューの油は、石鹸や化粧品として商品化をすると保湿性に優れているので、アトピーの方にやさしい。又、高タンパク質・低カロリーなので食用としても期待できる。

最後に、来年は景気の良い話が出来るように一層、努力していくと決意表明し挨拶を締めくくった。

 続いて、奥出市議会議長が挨拶し、ふるさと市政振興に謝意を述べたあと、今期、議長に選出されたことを報告し、抱負などを述べた。

 総会が終了、例年通り、伊勢谷幹事の司会で懇親会が始まり、東京網走会も高齢化が進み、会場にイス席を増やしたことが紹介され、網走市議会副議長の岡本俊行議員の乾杯発声で懇親会がスタートした。



 会場に展示した網走の特産・新商品の紹介、テーブルには「かぼちゃの甘納豆」、ビートが原料の「北の黒糖 天才ビートくん」などの試食品があり、あちこちで試食後の評価が語られ、盛り上がっていた。ふるさと網走、地場産業の発展を期待したい。

懇親会は、バイキング形式で食事やお酒を飲みながら、同級生、知人や網走から出席した皆さんと和気あいあい懐かしい話が尽きず、子ども連れの参加者も居て楽しい会になった。参加者が若返るのは嬉しい。

 記念アトラクションが始まり、北浜出身の演歌歌手・坂東くにやすさんが「女のみれん」を歌った後、キラーカンさんが登場、元プロレスラーで、坂東さんと時々ボランティア活動しているそうで、持ち歌の「新宿三百六十五夜」など2曲を歌った。

坂東さんは団塊の世代に懐かしい初代御三家の歌「潮来笠」(橋幸夫)、「銭形平次」(舟木和夫)、「美しい十代」(三田明)も歌い、最後は、「しれとこ旅情」をキラーカンさんと会場の全員とで合唱し、たいへん盛り上がった。



  このあと、初めて東京網走会に出席した民主党の松木衆議院議員が、北海道の為、国民の為、頑張っていくと、挨拶した。

 続いて、伊勢谷幹事が代表を務めるオペラ季節館のメンバー(麗しき女性陣9名)が、登場し、「歌の華祭」特別版を披露した。華やかなドレス姿の女性たちが「シンデレラ物語」の創作オペラ・舞踏会の踊り、「日本の歌」の「ブルーシャトー」、「地上の星」に続き、伊勢谷代表も加わり「川の流れのように」を歌った。



 最後は女性たちが舞台を降り、「上を向いて歩こう」をみんなと一緒に合唱し、志村会長、大場市長も舞台に上がり、マイクを握って歌い、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

 毎回、参加者に人気のお楽しみ抽選会が、例年通り小田島幹事の司会で始まり、郷土の土産が全員に当たる(A.タラバしゃぶしゃぶセット、B.カニステーキ、C.いくら醤油漬け、D.毛がに2尾、E.ボイルズワイカニ2尾、)抽選で、北海道の味を射止めて持ち帰った。当たった土産をお互いに交換する「バクって」、という声が聞かれるほほ笑ましい場面もあった。

 特別抽選会は、会費の領収書番号で当たるので、一年間の「運」試しできる抽選会、網走市長賞、会長賞、こ豆賞、サッポロビール賞、エア・ドゥ賞、高橋典照賞、信託印刷賞、東京農大賞など、多くの寄贈者の協力で盛りだくさんの景品が並べられた。



当選者がコールされるたびに歓声と嘆息が交錯し、一喜一憂のひと時だった。

 続いて、志村会長から役員改選について、510年務めた会長役を退き、水野事務局長を次期会長に、次期事務局長は大西副事務局長にお願いしたと、報告し了承された。来年は、新体制の下で東京網走会総会を迎えることになる。

最後は、欠席者にもオホーツクの海産物が当たる返信ハガキ抽選、欠席を返信した会員の中から10名に景品が直送される。来年は是非、東京網走会に出席して欲しい、という思いを込めて企画している抽選会だ。

当たった方には是非、来年の東京網走会に来ていただき、総会の楽しさを味わってもらいたい。

開会から約2時間、小田北海道東京事務所行政課長の発声により、全員で三三七拍子を手打ち、お開きとなった。

それぞれが来年の再会を約して解散、お持ち帰りの土産は、これも恒例になっている網走の風景カレンダー、重いけど美味しい「ジャガ芋」と「網走の天然水」、サッポロビール(株)提供の新製品「オフの贅沢」に加え「天才ビートくん」、さらに、第30回を記念して「昭和3年の網走市街地図」(注)など、盛りだくさんだった。
(注)網走在住の古川信悦氏が札幌の親戚で発見したもので網走市内に一枚もない貴重なもの、昭和537月フジヤ書店が発行し、書店の了解を得て複製した。

今回は、水野事務局長、大西副事務局長、佐々木副事務局長が事務局を中心に新任の役員を動員、事前の役員会で企画を練り、記念行事にふさわしく、華やかで楽しい内容になった。

役員の皆様、お疲れ様でした。


         (右が水野新会長 左が大西新事務局長)

来年は新会長、新事務局長の下、新たな決意で総会を迎えたい。

また、来年、是非仲間を誘って参加して下さい。

(文責: 幹事 働々 敏明)
(写真: 幹事 清水 英雄)
(編集: HP担当網走通信員 高橋和憲)