▽第35回東京網走会が開催されました!

 10月15日(水)、新宿京王プラザホテルで第35回東京網走会が開催されました。今年も台風の季節で、影響を心配しましたが秋雨の降る中、来賓を含め約120名の参加者が集い、無事に開催することができました。

 会場入口には、昭和30年代の写真と網走の地図が展示され、流氷の上で遊ぶ子供の写真やソリに乗って遊ぶ写真などを見て、幼少時代の風景が頭をよぎり、懐かしい思い出に引き戻されました。京王プラザホテルの従業員の方も写真を見て「ほのぼのとしていていいですね」と、言ってくれました。

今回は、パソコンを会場入口と会場内に設置して「第35回東京網走会」を記念して、「郷愁あばしり」を収録したDVD映像を流す試みがあり、懐かしい「中央劇場」の写真など、ふるさと網走の郷愁に誘われる企画もありました。

   
 司会・下谷幹事の開会宣言で総会が始まり、水野会長から、今年は第35回目という節目で、台風の影響も心配したが、出席いただいた皆さんに感謝しますという挨拶があり、東京網走会が昭和53年に発足し、諸事情により2回だけ開催されなかった年もあったが、毎年開催し、35回目を迎えることができたのは、網走市から絶大なる支援をいただいたおかげであると、謝意を述べました。
今回は第35周年を記念し、網走会を盛り上げる〝若い風〟に期待し、若者たちと交流することを目指し、35歳以下の網走出身者、若い2名と網走にゆかりのあるアーティストを招待したと、若者参加を望む話しがありました。

また、東京網走会がふる里網走に貢献する試みとして、図書募金を進め、図書館の特殊本棚購入の一助になればとの想いを伝える一方、図書贈呈8000冊を希望している方がいると紹介し、今年は南ヶ丘高校の同窓会と8月に孫と一緒に旅行したという話もあり、網走市民の一員としてこれからも機会ある毎に何か貢献することがあれば、積極的に貢献したいという決意を表明する挨拶がありました。

次に、中西監査役が平成25年度会計決算、新年度予算について承認を求め、全員の拍手で承認されました。



 大西事務局長からは、新役員の紹介があり、副会長に諸留洋子さん、副事務局長に下谷幹生さんを任命したと、報告がありました。長い間、東京網走会の会員として貢献してくれた渡辺行俊さんが、他界したこと、副会長として活躍してくれた井口精二さんが退任したことなどの報告もありました。

 網走から水谷洋一市長を始め市議会議長、市議会議員、商工会議所副会頭、そして佐藤伸弥道議会議員、そのほか各地のふるさと会など、総勢26名の来賓を迎えたことなど、下谷司会から報告がありました。

 来賓を代表して、東京網走会名誉会長・水谷網走市長から挨拶があり、「おばんでございます!」という懐かしい一声を皮切りに、今回は網走から下道水産の下道吉一社長、女満別空港でレストランを経営している塚本洋一さん、鮨かっぽう「花のれん」の堀口敏幸社長が出席していると紹介、「あなたの街に住みますプロジェクト」の「北海道2代目“住みます”芸人」として1年間、網走に住んでいた吉本興業所属お笑い芸人ハローケイスケさんが出席していると、紹介してくれました。

続いて、網走の現状と今後の予定について、1)天都山にある流氷館の老朽化に伴う建て替えは、今までなかったエレベーターとエスカレータを設置し、車椅子でも網走から素晴らしい景観を堪能できるようにする試みで、来年81日にオープンする予定とのこと、2)市民プールを建て替え、市民の健康促進に寄与する改築を来年5月オープンを目指していること、3)東農大に続き、日本体育大学特別支援学校(生徒120名、教師55名)の開設を平成297月開校を目指し誘致していること、4)本年5月には、「小麦出荷施設」が網走港に完成したなどを報告。さらに、東京網走会の皆様からは、網走発展へのご指導、ご協力を是非ともお願いしたいと期待を込めた挨拶がありました。

小田部善治市議会議長からは、議員一同、東京網走会に出席させていただいたことへのお礼、109日に水谷市長主催のビールパーティがあり、1000名の来場者が水谷市長を励ましてくれたこと、市長選が112日告示、8日が投票日であるとの報告、4年間の水谷市長の行政は順風満帆でなかったが、それなりの実績と評価をいただいていると強調、「ふるさと納税」に言及し、ふるさとのため、いろいろな場面で知恵を拝借し、ご指導を頂きたいと、東京網走会の発展を祈念し、協力を期待する挨拶がありました。


  下谷司会から閉会の挨拶があり、第一部の総会が終了し、第二部は司会を交代し、伊勢谷幹事の司会で懇親会がスタートしました。

  懇親会の最初に、山田市議会副議長の音頭で乾杯、続いて、北海道東京事務所副所長の朝倉さんから挨拶があり、103日〜4日に「北海道フェアin代々木」を開催した。デング熱や台風の心配があった中で、大勢の皆さんに北海道の美味しい味覚を味わって頂いたと、報告がありました。

 続いて、水野会長から東京網走会35周年を記念し、網走図書館に特殊本棚3台を寄贈する目録を水谷市長へ手渡し、今後も引き続き、ふるさと網走にいろいろ貢献したいと、想いを語ってくれました。

 網走市企画総務部企画調整課企画係長の日野さんからは、「あばしり応援人」募集の話があり、いつも網走を応援してくれている方を「あばしり応援人」として認定、網走の魅力を最大限PRしてくれる応援人の人材を求めていると、お願いの話がありました。現在は、「切手」、「絵葉書」「あばしり応援人名刺」などを準備中で、「あばしり応援人」に登録してくれると「切手」、「絵葉書」「あばしり応援人名刺」を無料配布するとのことでした。

「あばしり応援人名刺」を持っていると網走の観光施設が無料で利用できるそうですよ!是非、「あばしり応援人」に募集し“ふるさと網走”をPRしましょう。

 東京網走会に初めて参加した佐藤道議会議員から、東京網走会に参加できたことのお礼と北海道管轄の向陽ヶ丘病院のリニューアルが終わったことなど、報告がありました。
 
 網走市教育委員会社会教育部社会教育課 生涯学習係長の篠原さんからは、「ふるさとアートフェスティバル」に出演した網走出身や網走にゆかりのあるアーティストを紹介、ピアニストの菊池彩さん、シンガーソングライターの牧野公美さん、越山元貴さん、工藤忠幸さん、ヴォイストレーナーで歌も唄う金澤このみさん、チェロ奏者の大澤哲弥さん、女優の瀬川ももえさん、琴奏者の木田敦子さん、オペラ楽団のコンサートを企画している伊勢谷宣仁さん、書家の諸留洋子さん、浅草芸者の坂東叙子さん、演歌歌手の坂東一泰さん、ピン芸人のハローケイスケさん、はまなす女性合唱団の後藤田生子さんなどの紹介と挨拶がありました。皆さん、ふるさとを盛り上げるアーティストとして益々活躍されることを期待します。




 懇親会の出席者同士、ふるさとの懐かしい話しで盛り上がり、網走から参加した担当者から芸術文化合宿の紹介や網走を学ぶ「あばしり学カルタ」(1200円)の販売について協力があり、約50名が購入するという嬉しい場面もありました。


 昭和43年卒、網走南ヶ丘高校が初めて夏の甲子園に出場した時の投手・横山忠夫さんが出席、巨人6年、ロッテ1年間をピッチャーとして活躍した後、手打ちうどんの修行に努め、池袋に「手打うどん立山」をオープンしていること、自ら肝臓がんを克服、今は元気にうどん屋を経営しているという話がありました。

 吉本興業所属ピン芸人のハローケイスケさんは、20124月から20133月まで「北海道2代目“住みます”芸人」として網走に在住していたこと、現在「網走屋」というオホーツクの海産物を車で移動販売により練馬、三軒茶屋、中目黒、自由ヶ丘などで展開していると、お話がありました。


 網走市水産漁港部水産漁港課漁政係長の石垣友伯さんからは、網走の味覚通販カタログで多くの注文をいただいていると謝意、今年もまた12月上旬に売れ筋商品のカタログを送らせて頂くと、お願いする話がありました。そして、故郷の味を紹介するブースに「めんめ(きんき)」など、網走ならではの商品が並んでいるのでご覧いただきたいと販売促進する話もありました。

 中西さんと松原さんに司会を交代し、恒例のくじ引き抽選会がはじまり、はずれなしの出席受付で受け取る3角くじで、A(わかさぎの佃煮)B(しじみ)、C(いくらの醤油漬け)、D(ほっけの飯寿し)の当たり商品を巡り、抽選が行われました。司会の中西さんから自分のほしいものでなかったらお互いに「ばくってください」と、懐かしい北海道弁が飛び出しました。

3角くじの抽選が終わった後は、恒例の特別賞抽選会で、網走市長賞「いくら醤油漬け」5本、「オホーツク大地セット」5本、網走市議会議長賞「ホタテ燻油」5本、「あばしり学ぶかるた」10本、水野会長賞「北都オホーツクグルメセット」3本、こ豆賞(提供:小田島司氏)「コーヒーセット」5本、ルピナスデザイン賞(提供:高橋典照氏)「ショール」3点、網走水産加工振興会賞「いくら醤油漬け」、「しじみ」、「DVD郷愁あばしり」など、当日発行した会費の領収書の番号による抽選で、番号が呼ばれるたびに一喜一憂する拍手やどよめきがあり、抽選会は大変に盛り上がりました。


 バイキング形式の懇親会で酒と食事をいただきながら、懐かしい同級生、先輩や後輩、そして市長を含む網走から出席してくれた皆さんと和気あいあい楽しく懇談しました。第35周年を記念して企画した若者特別招待枠に応募してくれた現役早稲田大学3年生の古館茜さん、法政大学4年生の吉田卓矢さんも初参加で話しが弾みました。これをきっかけに若い方の参加が増えることを期待します。


 最後に有南副会長の閉会の辞があり、帰りのお土産紹介の後、雨の中を網走ふるさと会に参加して頂いた感謝と東京網走会が北海道にいくつもあるふるさと会の中で、室蘭に次いで2番目に盛大に行なわれているということを知らせてくれました。今後もふる里網走を心の支えとして忘れずに居ようと、三本締めで無事に第35回東京網走会の閉幕となりました。

 帰りはこれも恒例の網走カレンダーに、サッポロビール様よりご提供の「極ZERO」、「網走の天然水」、「網走タイムズ」、「LOVEあばしり」などをお土産に、また来年の再会を誓い合ってお開きになりました。

 今回も、水野会長のもと大西事務局長、清水副事務局長以下幹事の方を含め、各役員がそれぞれの持ち場で奮闘し、無事に終了することができました。

 今回の総会は、常連の参加が諸事情により、欠席が多かったと感じられ、東京網走会の開催について一層、分析する必要があると思いました。

反省すべきは反省し、来年の第36回は若い参加者が増えるよう工夫し、東京網走会総会・懇親会が今後も引き続き故郷網走の牽引役になることを祈念し、来年もまた盛大に開催したいものです。

(文責 幹事 働々 敏明)
(写真: 副事務局長 清水 英雄)
(編集: HP担当網走通信員 高橋和憲)