「鎌倉散歩」 (その1) 東京網走会副会長 得田 皓則
私はこの3月に40年勤めた会社を退職し、4月からはサンデー毎日を楽しんでおります。毎日、午前中は妻と二人で鎌倉のあちこちを散策しております。鎌倉に住んで35年ですが、会社勤めの間は殆ど鎌倉を見て回りませんでしたので、新しい発見の毎日でもあります。
興味を感じた場所など、時々、投稿させて頂きます。鎌倉へ散策においでになる方々の参考になれば、幸いです。
○妙本寺=のうぜん桂
妙本寺は比企一族が北条時政に攻められた後、生き延びた能本が比企一族を弔うために1260年に建立したのが始まりと言われています。日蓮宗の中では格式の高い寺です。今年は、いつもより少し早く「のうぜん桂」が満開になり、カメラを携えた方々が多く訪れているようです。春に咲く海棠の花でも有名です。杉並木の林の奥に立つ静かなお寺で、鎌倉駅から約7分です。
○本覚寺=百日紅(サルスベリ)
本覚寺は1421年に創建されて二世の日朝の時に栄えたため、今でも日朝さまの名で親しまれ、墓地には刀工正宗の墓もあります。ここの百日紅は暑い夏に見事に赤く咲きます。今年は、例年より早く咲き始めていますが、花の盛りはこれからなので、期待出来るでしょう。駅からは約5分です。
○鶴ヶ岡八幡宮=蓮
鶴岡八幡宮は言うまでもなく、今や、鎌倉のシンボル的な存在です。1063年に源頼義が京都の石清水八幡宮を勧請して由比ヶ浜に祀ったのが起源で、1180年に頼朝が現在の場所に移したと言われています。
八幡宮の東側に源氏池(大きな方)、西側に平家池があり、源氏池にはピンクの蓮が、平家池には白い蓮が咲いています。今が花の盛りのようです。
鎌倉駅から本覚寺、妙本寺、そして鶴岡八幡宮へと歩いて、ざっと1時間位です。旧所名跡の多い鎌倉は、どこを訪れても歩いて30〜40分以内で行けると思います。これから、気候の良い秋になるとハイキングに最適でしょう。
(2004年7月21日)