「鎌倉散歩」 (その14)   得田 皓則 

 「鎌倉散歩」 ...14

 長谷界隈散歩 紫陽花

 前回は鎌倉五山巡りと言うことで、鎌倉の東側を巡りましたので、今回は梅雨の晴れ間、鎌倉の西側、紫陽花を見ながら長谷界隈を散歩しました。

 まず、江ノ電で極楽寺まで行きました。(鎌倉駅から123分)江ノ電の極楽寺駅をおりると、直ぐ目の前が極楽寺です。極楽寺から右に曲がり少し行くと、成就院があります(5分)。成就院の紫陽花のある石段を下り、長谷寺の方に少し行くと、「力持ち屋」というお団子やさんがあります。古い、小さなお店ですが、お団子は評判です。江ノ電「長谷駅」を過ぎて少し行くと、長谷寺(78分)があります。

長谷寺を出て、直ぐ左に行くと海棠で紹介した、「光則寺」があります。この近くに大仏殿があるのは先に紹介したとおりです。また、鎌倉文学館も近いのですが、現在、夏目漱石の特別展示を行っております。朝9時頃の江ノ電に乗ってほぼ半日の散歩コースでした。

極楽寺 真言律宗の寺。鎌倉時代、慈善事業を数多く行い、人々の尊敬を集めていた忍性と執権北条義時の子・重時が協力して正元元年(1259年)に創建したといわれる 。金堂、講堂、塔などの伽藍、49を持つ大寺院を完成したが、その後の度重なる自然災害、火事等のために、現在の本堂、吉祥院のみが残る。国の重要文化財である忍性の五輪塔や清涼寺式釈迦如来像(秘仏)など寺宝は数多い。

境内には大きな百日紅の木があります。夏には見物でしょう。

成就院 弘法大師が護摩供養をした地に、承久元年(1219年)北条泰時が寺を再建した。本尊は不動明王。明月院と並ぶ紫陽花の寺で、紫陽花で一杯の石段の途中から見える由比ヶ浜海岸の海の景色も素晴らしい。

長谷寺 木造仏では日本最大とも言われる長谷観音で知られる。この金色に輝く観音は素晴らしい。大和の長谷寺の開山でもある徳道上人が開いたとされる浄土宗の寺。天平8年(736年)に創建されたと伝えられる。養老4年(720年)、徳道が山の中で霊木を発見し、時の名工、稽文会と稽首勲に二体の十一面観音を造らせた。本尊長谷観音はそのうちの一体といわれる。
 

丁度、花菖蒲が満開で、更に、本堂から上の方、海の見える眺望の良い所には、20数種類の紫陽花2300本が植えられております。明月院と違い、いろんな紫陽花が植えられているのが楽しめる所だと思います。

光則寺 先に海棠の素晴らしい大木をご紹介しました。その時にもお知らせしましたが、四季折々の花と丁寧な庭の手入れが素晴らしいです。

山紫陽花を中心に数十種類の紫陽花
230鉢が飾られております。紫陽花にこんなに沢山の種類があったなんて?!と感心します。


(了)