江ノ島
鎌倉観光のついでに毎年多くの観光客が訪れる江ノ島は江戸時代からの観光地でした。現在も、海水浴にヨット、新江ノ島水族館そして江ノ島は小さな島ですが江島神社を始め見所が沢山あります。
鎌倉から江ノ電に乗り約30分で江ノ島駅に着きます。途中、電車の窓からは七里ヶ浜の海水浴、サーファー、ヨット等が見られますが、冬のお天気の良い時には江ノ島の先に富士山が見られます。ノンビリと30分、江ノ電を楽しむのも良いのではないでしょうか。
七里ヶ浜の鎌倉プリンスホテルから見た江ノ島と富士山 葛飾北斎 富獄三十六景 相州七里ヶ浜に描かれた江ノ島と富士山
江島(えのしま)神社 辺津(へつの)宮(みや)、中津宮(なかつのみや)、奥津宮(おくつのみや)の三つに分かれ、総称して江島神社という。宗像三女神を祭神とする。社伝では6世紀欽明天皇の頃の創建と伝えられる。鎌倉時代には将軍の参詣があり幕府の祈願所もあった。江戸時代徳川家康が社領の寄進をし、広く信仰を集めたことから、江ノ島詣でが流行した。
江島神社(辺津宮) 江島神社(中津宮)
江島神社(奥津宮)
江ノ島岩屋 海の浸食によって出来た穴が島の隆起によって洞窟となった。全長150メートル。空海や日蓮がこもって修行したとされ、江ノ島信仰の発祥地と言われる。崩落のため閉鎖されていたが、近年整備され復活した。江ノ島をこよなく愛した与謝野晶子の歌碑があります。明治44年7月に詠まれました。
沖つ風吹けばまたたく蝋の灯に
しずく散るなり江の島の洞
晶子 展望灯台と展望灯台から見た海と江島神社(奥津宮)
江ノ島サムエル・コッキング苑(旧植物園と展望灯台)旧植物園はもと江島神社の供御菜園で、明治元年英国人サムエル・コッキングが買い取り、庭園にしたのが始まりで、昭和24年藤沢市が買い取り植物園としてオープンしました。平成15年江ノ島電鉄の開業100年記念事業による展望灯台の建て替えに併せ大々的に整備され「江ノ島サムエル・コッキング苑」として生まれ変わりました。現在も、椰子などの熱帯植物の他、椿園には280種の椿が揃う。展望灯台の全長は59.8メートル(海抜119.6メートル)、展望フロアーは41.7メートル(海抜101.5メートル)あり、展望台からは天気が良ければ、西に富士山、大山、丹沢連峰、南の海上には伊豆七島や伊豆半島、東には三浦半島から逗子、鎌倉まで360度の大パノラマが見られます。椿が咲く冬1−2月が大パノラマを見るのにも最も良い季節になります。
植物園
八方睨みの亀
江ノ電江ノ島駅から15分、江ノ島の橋を渡り、江島神社の辺津宮、中津宮をめぐりそして江の島サムエル・コッキング苑で展望灯台に昇り360度の景観を楽しみ、更にそのふもとの植物園を見物し、それから奥津宮にお参り、酒井抱一の八方睨みの亀の絵をみて、最後に岩屋をめぐり、江ノ島の入口まで戻ります。江ノ島を一周、ゆっくりと見物して約3時間かかります。
新江ノ島水族館
江ノ島の桟橋から5分、直ぐの所に新江の島水族館があります。昭和29年海の動植物の知識の普及、研究の場として設けられ、最近改装されました。子供は勿論、大人も充分楽しめる水族館だろうと思います。何と言っても湘南の海に面したロケーションが良いと思います。江ノ島見物、海水浴、ヨット、遊覧船等水族館を含め湘南を一日楽しむ事が出来るのです。
大抵の水族館にある、「いるか」のショーですが「いるか」の飛び跳ねた先には江ノ島の展望灯台が見えます。更に色んなクラゲが見られるクラゲファンタジーホールが見物かも知れません。そして、深海コーナーも驚きを感じさせてくれる場所です。子供とゆっくりと楽しんで見ると半日はあっという間ではないでしょうか!
(了)