「鎌倉散歩」 (その41) 得田 皓則
◎川喜多映画記念館先に「文化人ゆかりの記念館」で、開設の案内をしておりますが、この4月1日に鎌倉市川喜多映画記念館がオープンしました。
▽川喜多映画記念館
川喜多長政・かしこ夫妻は外国映画の輸入と配給、海外への日本映画の紹介などに情熱を注ぎました。国際的な映画の審査員としても貢献しました。
長政さんは昭和56年に、かしこ夫人は平成5年に亡くなりました。ご夫妻が住んだ小町通りの八幡宮より、雪の下に資料館を併設した映画記念館の建設を願い、平成6年遺族から鎌倉市に土地建物が寄贈され、活用のための委員会が開かれ検討が進められた。寄贈以来16年、平成20年の着工から2年、総工費3億円をかけて完成しました。その1割は映画ファンが協力しています。
▽川喜多夫妻
川喜多記念館は鉄筋コンクリート1階建て、51席を備えた映像観覧室他映画資料の展示室等がある。入場料は200円。65才以上無料。月曜休館。(5月連休は開館)
▽川喜多映画記念館遊歩道
4月は展示室で「映画で世界を結ぶー川喜多夫妻と思い出の名画」を開催しています。
また、4月10日11時、映画評論家佐藤忠雄氏の「川喜多夫妻が映画に残したもの」の講演があります。
5月15日11時より映画雑誌「キネマ旬報」の編集長を長く務めた黒井和男氏の「鎌倉と川喜多夫妻」の講演があります。いずれも入場料1000円。
上演される映画のスケジュールは以下のようになっています。
入場料は「天井桟敷の人々」「羅生門」は1000円、他は800円。
「天井桟敷の人々」4月6日(火)〜11日(日)
「制服の処女」4月20日(火)〜22日(木)
「第3の男」4月23日(金)〜25日(日)
「赤と黒」5月11日(火)〜13日(木)
「花咲ける騎士道」5月14日(金)〜16日(日)
「モダン・タイムス」5月25日(火)〜30日(日)
「羅生門」6月8日(火)〜13日(日)
「東京画」6月18日(金)〜20日(日)
「ベルリン・天使の詩」6月22日(火)〜24日(木)
「ピアノ・レッスン」6月25日(金)〜27日(日)
(了)